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翻訳 ASSIST!

代表 石川の翻訳よもやま活動Blog

第2回 翻訳レートの話 ②

2017年7月25日 | プロ翻訳の世界

翻訳の低価格化、低品質化についてお話ししたいと思います。

非常に大きな問題、根の深い問題であり、とても一回で終わる話ではなく、明確な解のある話でもありません。

翻訳業界は、低価格化、低品質化という問題を抱えています。と私は思っています。「私は思っています」と書く理由は、そう強く思っていない翻訳者やお客様もおられると思うからです。

具体的な翻訳レートは、先に書いた通りまちまちなので、ここで書き表しにくいのですが、翻訳者の年収でいうと、おそらく300万円台が、全体の分布の中心ではないかと思います。(もし違っている場合には、何卒ご容赦ください。色々なご意見があるかと思います。)

翻訳者と言っても様々で、翻訳で生計を立てている人もいれば、家計に別の主たる稼ぎ頭がいて、その収入を補うために副業として翻訳をしている人もいるでしょう。当然ながら前者の方が年収は高く、後者の方が相対的に低くなります。

実はここが、翻訳業界が抱える構造的な問題の一つではないかと私は思っているのですが、翻訳で生計を立てている人と副業でやっている人、それぞれにレートに対するインセンティブが異なります。生計を立てている人は、生活がかかっており、翻訳レートの水準に自身のポリシーやお考えをお持ちで、おそらくは、あまり安請けはしていないでしょう。

恐縮ながら副業の方々は、レートの高さに対するこだわりが比較的低く、受け身で、翻訳会社が提示するレートのまま仕事をしているように思います。そうでない人もいるでしょうけれども、私が今まで色々な翻訳者と接し話をした限りにおいて、そういう傾向が見られます。翻訳の仕事を出来ていることで満足してしまっている、そんな気がいたします。

家計の副業として翻訳をされている翻訳者の方々、もし上記が該当していると思われましたら、ぜひご自身のレート設定を明確にされ、現在貰っているレートが低いと感じている場合には、ぜひ翻訳会社と積極的に交渉されることをお勧めします。翻訳者から言い出さない限り、翻訳会社はおそらくレートを上げてきません。現在の低価格化、低品質化という業界の構図を変えるには、翻訳者からの突き上げが必要ではないかと考えます。翻訳者が腕を磨き、翻訳の質を高めることが前提になることは、言うまでもありません。

翻訳を発注頂いているお客様には、どうか翻訳料金に対するご理解を賜りたいと思います。

翻訳の低価格化、低品質化については、また続きをどこかの時点で書きたいと考えています。

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ワード・トラスト 代表 石川 正志

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