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翻訳 ASSIST!

代表 石川の翻訳よもやま活動Blog

第1回 翻訳レートの話 ①

2017年7月25日 | プロ翻訳の世界

このブログでは、代表の石川が翻訳業界で積み上げてきた経験をもとに、翻訳業界の現状や仕組み、課題などについて、様々なテーマを取り上げて、お話しをして参ります。翻訳を発注頂くお客様にとっても、翻訳を請け負う翻訳者の皆様にとっても、何かしら役に立つ内容となれば幸いです。思うことを、時間の制約の中で書きますので、体系的、網羅的ではなく、不十分な面もあるかと思いますが、何卒ご了承ください。

まず翻訳料金、翻訳レートの話から始めたいと思います。

いきなり現実的な話からのスタートになりますが、自分が翻訳業界について話すとすれば、まずはレートの話となります。

翻訳会社がお客様に請求する料金/レート、翻訳者に支払う料金/レートというのは様々です。一応、業界の相場のようなものはあるかに見えますが、実際のところは、各社各様です。本当にバラバラです。これほど料金体系が多様な産業も珍しいのではないでしょうか。無秩序と言っても良いかも知れません。

特許、医薬、法律、金融、IT、映像、エンターテイメントなど、翻訳の分野によっても異なりますし、顧客(発注者)、翻訳会社、翻訳者によっても異なります。

金額の大きさの違い以外にも、計算の単位を原稿のワード数/文字数にするか、仕上がった翻訳のワード数/文字数にするかも翻訳会社によって異なります。例えば英日翻訳の場合でしたら、原文の英語1ワードを幾らと決める場合もあれば、仕上がりの日本語の文字数を金額計算のベースとする場合もあります。

何故かくも料金体系がまちまちなのか?理由としては、特に翻訳業界としての明確な決まりがないこと(私はそう見ていますが、もし違っていましたら、ご容赦ください)、過去20年以上に及ぶ日本経済のデフレの影響、競争の激化、翻訳ツールの進歩の影響、などが考えられると思います。

では翻訳の発注者、翻訳者はレートをどう考えたら良いのか。

翻訳者の場合から先に言えば、まずは翻訳で生計を立てるとして、自分の望む年収、妥当だと思う年収を決めることだと思います。年収を決めたら、年間の労働日数、日々の労働時間で割り、一日当たり、一時間当たりの金額まで落として行きます。そして一日、一時間当たりに処理できる翻訳の分量を考え、割り算で1ワード、1文字等の単位当たりの単価を決める、それが一つの考え方ではないかと思います。

翻訳の発注者側であれば、翻訳会社との交渉で決めるレートは、諸々のバランスからの判断になりますでしょうか。1)翻訳の質と金額の高低のバランス、2)そのバランスの他の翻訳会社との比較、3)予算の制約、4)インハウスで処理した場合のコストとのバランス(社内で自分たちで訳すよりも、総合的に見て割安かどうか)、などでしょうか。外注した翻訳を再び社内で時間をかけて修正するのでは、お金を払って依頼する意味があまりありません。ですので、やはり品質面への注意は大事かと思います。私としては、外注できる翻訳は外注して頂いて、その分、民間企業様でしたら、収益につながる本業や営業の方に時間を使って頂く、翻訳会社はそのために存在すると考えています。

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ワード・トラスト 代表 石川 正志

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